月刊アフタヌーン2012年4月号付録
四季賞ポータブルvol.25 2011[冬]
■四季大賞 ただいま!春機発動期[鍋倉純樹]
■四季賞 乗る男[花輪園人]
■かわぐちかいじ特別賞 たかえさん[中世千尋]
■コメント
□鍋倉純樹
はじめまして。突然多くの方の目に触れることになり喜びと怖さで興奮しています。実はスタートラインはまだ先にありますが、またお目にかかれるよう精進します。目標は、右の図のようになっても描き続けることです。走る原動力をありがとうございました。そして何より、自分のことのように喜んでくれた家族、友達、大好きです。
□かわぐちかいじ
男の子の困ったような表情と女の子のキャラクター、この組み合わせが抜群に面白かった。一念発起して金髪にした主人公の登場で、その場の空気が一気に変わる、その空気感が確実に伝わってきた。申し分ない!!
□担当編集
自分を帰るために金髪にして、衆人環視の中、好きな女の子に告白して玉砕――。愚行である。もっとマシなアプローチがあるだろうよと。でも、主人公にとっては真剣かつ必死のアクションだったことは痛いほど伝わってくる。勇気を出して一歩踏み出した主人公を応援したくなるし、突然の告白に対ししっかりと向き合ったヒロインも魅力的だ。今後はモノローグに頼りすぎずに心理と状況の描写が課題。次作楽しみにしています!
□花輪園人
自分が面白いと思うことを、他人が面白いと思うかどうかはわかりませんが、この漫画は面白がってくださった方がいて幸運でした。賞をいただけたことは何より嬉しいですが、描いている時から、選考される方のことよりも、むしろポータブルに載った場合に読まれる方のことを気にしていましたので、今は皆様に楽しんでいただけることを願うばかりです。
□かわぐちかいじ
下の姉弟のセリフまわしで、「ああ、いつもこういうことをしているんだろうなあ」ということが説明なしでわかる。兄さんへの愛情もしっかり伝わってくるし、またこの兄貴がかっこいい。この世界と味をどんどん連発して、読者に伝えていってほしい。
□担当編集
この"思いつき"を自分内ボツにしなかった作者に感謝、そして本当に描き上げてしまった才能に感服。小品ゆえ"一発芸"とくくる向きもあるかもしれませんが、その芸さえ素晴らしければ迷わず"買い"なわけで、面白みを問うアフタヌーン四季賞を象徴するかのよう(←ちょっと大ゲサ?)な作品。しかも「もう一度読みたい!」「さらにもう一回!」と感じさせる中毒性もある。この芸はホンモノ!
□中世千尋
この漫画は、『たま』というバンドの同名の曲からインスピレーションを頂き、描きました。元は友人主催の合同誌に寄稿したもので、自分的にお気に入りだったため今回応募したのですが、まさかこのような賞が頂けるとは。封印させなくて誠によかった。ほんとうに有り難うございます。これを機に今後も精進し、すごく有名になって、将来はヘリの免許を取りたいです。そしてビルの屋上に追いつめられた仲間を縄ばしごで助けたい。
□かわぐちかいじ
この作品はとにかく、この二人のキャラクターの良さが光っている。それだけで面白いというのは実はなかなか難しいもの。それを18ページというページ数の中でしっかりと"おもろい奴ら"を描ききった。次回作はどうでるのか、楽しみだ。
□担当編集
最初に原稿を読んだ時は「アホやなー」と(もちろん、いい意味ですよ)笑ってしまいました。その後、読み進めるうちに、破天荒で奇抜なキャラに愛があり、淡々と彼女との交流を深める青年のキャラにも愛があり、たかだか数時間の物語。たかだか18ページの作品、その中には愛が溢れていると心がしびれてしまいました。ともすると奇をてらった作品になりがちなモチーフを愛ある作品に仕上げた力には天晴です。あとはただひとつ。きれいなコマ割りを習得しましょう。
■準入選 あたたかい雪[三輪亮介] 晴れるや[辻井通記] 若菜妙子をよろしくお願いします[塔子] JEBE[MOON by Ylab]
■佳作 海の街[志木浩雄] パコの星[小林ユマ] Bogey Man[岡田将] 嘘つきろろ子の初恋[野内陽子] ツギハギ 玉の緒[斎木宥芙] リビング ボット[黒崎カヨウ] コメディアンナ[高橋靖典] 特別演出支援会社[R・patra] モラカノ[金明豪] 運命のひと[小林千晃] △37256[戎田真澄]
■編集部奨励賞 HANAGET[ACCO] 浮萍篇[堂島ちか]
■審査員 かわぐちかいじ
■応募総数 135本 2011年10月05日締め切り 2012年3月号にて最終選考結果発表

